江戸時代の遊女にはこまかい格付けがあったが、最上級の遊女は公家や大名を相手にする高い教養を備える、人々のあこがれを一身に集める存在であった。大勢の新造や禿を従える花魁道中は歌舞伎の舞台の華。遊里に生まれた独特な文化は、さまざまなポジションの人間によって支えられていた。(小宮暁子)
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『助六由縁江戸桜』三浦屋揚巻(中村雀右衛門) 平成29年3月歌舞伎座
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