みうり 身売り

身代金を貰って、年期を決めて勤め奉公すること。貧しくて生活に困ると女の子がいる場合は5年で何両、10年で何両と年期をきって泣く泣く売り渡した。病気もせず無事に年期を勤め上げるなぞは奇跡の部類。多くは途中で病を得たり、様々な借金を加算されて年期がのびたり、格下の遊里に落ちていった。(小宮暁子)

【写真】
『仮名手本忠臣蔵』六段目お軽の身売りの場面 [左から]女房おかる(中村七之助)、母おかや(上村吉弥)、判人源六(片岡亀蔵)、一文字屋お才(市村萬次郎) 平成25年12月歌舞伎座