荒事に用いられる隈取りは歌舞伎の最も特徴的な化粧法。隈取りもその色によって、役柄が異なる。紅隈は正義の人、藍隈は悪人や怨霊、茶隈は鬼や精霊などの変化(へんげ)を表わす。「隈を描く」と言わず、「隈を取る」と言う。顔に筆で線を引き、片側を指でぼかすのが基本的なとり方である。筋肉や血管の隆起を表しているともいわれる。(阿部さとみ)
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