地は砥の粉を混ぜた白粉か生白粉。額の部分は刳りに沿って描き、下にぼかす。目尻の隈は一度上に大きく上げてから下ろす。頬の隈と目の隈を取る。口は大きく裂けたように描き、眉は付け眉毛。砥の粉を混ぜた白粉の地は『土蜘』の土蜘の精、『茨木』の茨木童子など。『紅葉狩』は生白粉の地である。(阿部さとみ)
【写真】
『土蜘』叡山の僧智籌実は土蜘の精(尾上菊五郎) 平成25年6月歌舞伎座
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『土蜘』叡山の僧智籌実は土蜘の精(尾上菊五郎) 平成25年6月歌舞伎座
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