かぶきげきのようしき

歌舞伎劇の様式

武家社会を扱った「時代物」と町人社会を扱った「世話物」、つまり扱う題材や時代による分類が基本的なところですが、演目の内容や成立した時代によっていくつかの上演様式があります。たとえば人形浄瑠璃から移され義太夫を使った「義太夫狂言」と、荒事を中心とする「歌舞伎十八番」物では、舞台のスケールも演技のスタイルも大きく異なっています。四百年の歴史ではぐくまれた多彩な歌舞伎の様式をご紹介します。観劇を重ねていくうちに、いろいろな味わいの歌舞伎を楽しめるようになります。(金田栄一)

【写真】
『仮名手本忠臣蔵』大序の幕開き 平成21年11月歌舞伎座

  1. 用語
  2. 演目の種類
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