歌舞伎の化粧の方法は、まず顔全体を同じ地色で塗りつぶすのが基本である。色の濃淡で陰影を付けるなどはしないのは、浮世絵の美人画も同じである。その上から眉や目元の化粧、口紅、頬紅や髭などを描く。歌舞伎では、化粧することを「顔をする」といい、俳優が自身でやるので、メイクや顔師はいない。やり方や材料は俳優によってさまざまな工夫がなされていて、人によって違う点も多いので、ここではあくまで基本的な化粧の手順と使われる化粧品の一例を解説する。(阿部さとみ)
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