1. 用語
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  4. 龍神巻(竜神巻)

りゅうじんまき 龍神巻(竜神巻)

歌舞伎特有のちょっと変わった着付け方で、大事なことを伝えに来る位の高い使者の役でよく見られます。
その形はとてもユニーク。着物の右袖を折り畳んで「熨斗(のし)」のような形にして、背中に立てて差し込む。左サイドは、大きな袖に棒を入れて凧のように四角い形にピンと張らせます。これは能の装束から着想を得て、それをアレンジしたものと言われています。
『俊寛』の丹左衛門や瀬尾、『菅原伝授手習鑑』の判官代輝国などが、この姿で登場します。(田村民子)

【写真】
『俊寛』瀬尾太郎兼康(市川左團次) 平成25年6月歌舞伎座
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