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きょうかぎきょくじゅっしゅ 杏花戯曲十種

杏花は二代目市川左團次の俳名で、以前は松莚(しょうえん)といったので「松莚戯曲十種」とも表記されます。左團次の当り芸には数々の新歌舞伎があり、十種の内『修禅寺物語』『佐々木高綱』『鳥辺山心中』『番町皿屋敷』『尾上伊太八』『新宿夜話』が岡本綺堂の作、『今様薩摩歌』が岡鬼太郎作、『文覚』が松居松翁作です。(金田栄一)

【写真上】
『修禅寺物語』面作師夜叉王(中村富十郎) 平成5年8月歌舞伎座

【写真下】
『鳥辺山心中』[左から]お染(二代目市川松蔦)、菊地半九郎(二代目市川左團次) 昭和10年1月東京劇場
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