こうしんまる 庚申丸

幕末の作品『三人吉三巴白浪』では、武家のお坊吉三の家から盗まれた重宝の「庚申丸」と百両の金が、因果の糸をつむぐ。盗み出した土左衛門伝吉が、この剣で妊み犬を切ったために、妊娠中だった伝吉の女房がおかしくなり、犬のたたりが伝吉一家に不幸をもたらす。お坊の父は庚申丸を盗まれた罪で切腹させられたが、お坊は偶然に伝吉を殺し、結果として親の仇討ちを果たす。(前川文子)

【写真】
『三人吉三巴白浪』大川端庚申塚 お嬢吉三(尾上菊五郎) 平成25年5月歌舞伎座