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あさひのみだのそんぞう 旭の弥陀の尊像

『加賀見山旧錦絵』の登場する尊像。大姫から尊像を預かった中老尾上は奸計にはまり自害、悪人一味の局岩藤に尊像が奪われるが、召使のお初の働きで取り戻される。後日談にあたる『加賀見山再岩藤』では、岩藤の亡霊が蘇って再び悪事を働こうとするが、この尊像を差し付けられて退散する。尊像は許嫁の義高(旭将軍と呼ばれた木曽義仲の嫡子)から、大姫に贈られたもの。ちなみに史実では義高は大姫と共に暮らしていたが義仲の死後、頼朝の配下に殺されている。(前川文子)

【写真】
『加賀見山再岩藤』[左から]二代目中老尾上(中村芝翫)、局岩藤の亡霊(中村勘三郎) 昭和42年9月国立劇場
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