うちかけ 打掛(裲襠)

着物の上からロングコートのようにはおるもので、裾は長くひきずります。お姫様や大名の奥方や奥女中、花魁などがこれを着ます。
歌舞伎では、刺繍の打掛よりも織物の打掛のほうが格が高いとされています。『伽羅先代萩』では、政岡という女性の役が打掛を着ていますが、目上にあたる栄御前を出迎える際に、刺繍の打掛から、格の高い織物の打掛に着替えるシーンがあります。
花魁の打掛はひときわ豪華です。『助六』という演目では、ファッションショーのように豪華な打掛がたくさん出てきます。(田村民子)

【写真】
『伽羅先代萩』[左から]栄御前(中村芝翫)、乳人政岡(中村魁春) 平成23年3月新橋演舞場