どうぬき 胴抜

遊女特有の衣裳で、部屋着。胴と袖の部分に別の布を縫い合わせた着物。打掛の下に着るものとされています。独特の色気のある衣裳で、『壇浦兜軍記』の阿古屋、『吉田屋』の夕霧なども豪華な打掛の下に、これを着ています。(田村民子)

【写真】
『廓文章』扇屋夕霧(坂田藤十郎) 平成27年4月歌舞伎座