こそで 小袖

袖のたもとが短く、丸くカーブした着物で、庶民から上級の役までさまざまに使われます(新歌舞伎の『修禅寺物語』など)。
一般服飾史上では、古くは貴人の下着や、庶民の労働着として使われていましたが、江戸時代には位置づけが変わり、男女や階級を問わず中心的な衣服となりました。(田村民子)

【写真】
『修禅寺物語』[左から]夜叉王妹娘楓(市川春猿)、面作師夜叉王(市川中車) 平成26年7月歌舞伎座