てだいがたき 手代敵

専ら世話物に登場する敵役で、商家の悪い番頭といったところ。家を横領した上に娘に横恋慕し手痛い反撃を食らうというやや滑稽な役があり、『法界坊』の番頭長九郎がその代表例。(金田栄一)

【写真】
『与話情浮名横櫛』源氏店 番頭藤八(市川猿弥) 平成27年7月歌舞伎座