しんまち 新町

大阪市西区新町橋の西側にあった遊郭。江戸時代、寛永年間(1624~1644)、幕府から新しくこの地を許されて開かれた。三都(江戸・京・大坂)の花街の一つである。『廓文章』の夕霧や、『恋飛脚大和往来』の梅川がいたのが新町の遊郭。『曽根崎心中』のお初や『河庄』の小春がいた曽根崎は新地の遊郭であった。(小宮暁子)

【写真】
『恋飛脚大和往来』[左から]亀屋忠兵衛(坂田藤十郎)、井筒屋おえん(片岡秀太郎) 平成26年3月歌舞伎座