場面から場面へと変わる際にそのつなぎとして使われる幕で、一種の背景大道具の役割をし、前後の場面が海ならば浪幕、山ならば山幕、また屋敷などではその網代塀を描いた網代幕(あじろまく)といったものが使われます。これらの幕が引かれている間は、鳴物が浪幕なら浪音、山幕なら山おろし、網代幕なら管弦などを演奏しているだけの場合もあり、また、次の場面につながる短い芝居がこの幕の前で展開されることもあります。(金田栄一)
【写真】
道具幕(国立劇場)
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