歌舞伎で舞踊を上演する際に、花道から本舞台にかけて長方形の所作台を一面に敷き詰めた状態を、所作舞台と呼びます。舞踊を「所作事」というところからきた名称です。所作台の一枚の大きさはおよそ3尺×12尺で高さが4寸。なめらかな檜板で作られ弾力があり、俳優が踊りやすくなっていて、足拍子がよく響き、そのトーン!という音が舞踊の重要な効果音にもなっています。舞踊以外の芝居でも使われることがあります。(東功吾)
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所作舞台を敷いている情景(歌舞伎座)
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所作舞台を敷いている情景(歌舞伎座)