すのこ(ぶどうだな) 簀の子(葡萄棚)

舞台の真上にある格子状の設備で、江戸(東京)では簀の子(すのこ)と呼ばれ、京阪では葡萄棚と呼ばれます。この簀の子の上から仕掛け物を吊って上下させたり、舞台に散り花や雪などを降らせたりします。『近頃河原の達引』で猿回しの猿を操るのも、ここからやります。現代では照明器具などを吊るバトンや滑車やワイヤーといった舞台装置を吊り下げるのにも使用されます。(東功吾)