舞台上手にある床(ゆか。竹本が義太夫節を語る場所)の左端にある柱と、下手の黒御簾(くろみす。囃子方が下座音楽を演奏する場所)の右端にある柱を大臣柱といいます。この左右二本の柱の間の舞台中央の空間を本舞台と呼ぶのは、もともと初期の歌舞伎の舞台は能舞台のように破風(はふ)の付いた屋根があり、この屋根を支えていた4本の柱の前2本を指してこう呼んでいた名残でしょう。劇場によっては取り外すこともできるようになっています。(東功吾)
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