番町皿屋敷 バンチョウサラヤシキ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

青山播磨【あおやまはりま】
大身の旗本だが、「旗本奴(はたもとやっこ)」の「白柄組(しらつかぐみ)」と呼ばれる集団の一員となっている。腰元のお菊と相思相愛となり、お菊への愛を貫くためたくさんの縁談をすべて断っている。その一途さが後の悲劇へとつながってしまう。
お菊【おきく】
播磨の屋敷に腰元として奉公する女性。播磨と恋仲となったが、身分違いの恋に苦しんでいる。播磨の縁談が決まりかけているという噂を聞き、播磨の心情を計りかねて、家宝の皿を一枚わざと割ってしまう。
放駒四郎兵衛【はなれごましろべえ】
旗本奴に対抗する俠客たちの集団「町奴」の一人。手下たちが播磨の家来と揉めているところに現れ、もともと血気盛んな播磨を挑発するが、真弓の仲介でいったん引き下がる。
真弓【まゆみ】
小石川に住む播磨の伯母。旗本奴と町奴の喧嘩に割って入る強気な面もあるが、一向に素行が改まらない播磨のことを心配し、早く身を固めるよう忠告する優しさも持っている。
お仙【おせん】
お菊と同じく、腰元として青山家に奉公している女性。お菊がわざと家宝の皿を割るところをみてしまい、用人の柴田十太夫に訴える。