廓文章〜吉田屋 クルワブンショウ〜ヨシダヤ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

藤屋伊左衛門【ふじやいざえもん】
夕霧の恋人。豪商の若旦那として羽振りのいい生活をしていたが、放蕩を咎められ親に勘当されてしまい、七百貫目の借金を背負って行方知れずとなった。暮れも押し迫ったある日、夕霧が病気になったと聞いて、落魄の身ながらかつてよく遊びに来ていた吉田屋に夕霧を訪ねてくる。
扇屋夕霧【おうぎやゆうぎり】
大坂新町の廓・扇屋の太夫。遊女だが格式が高い。才色兼備で名高い美女で、伊左衛門とは結婚を約束している間柄だが、伊左衛門が勘当され行方不明になったと聞き、思い詰めて病気になってしまう。原作では伊左衛門との間に7歳になる子供がいることになっている。
吉田屋喜左衛門【よしだやきざえもん】
新町の揚屋の主だが、勘当された伊左衛門や病気になった夕霧の身を案ずる心優しい性格。
おきさ【おきさ】
吉田屋の女将。夫喜左衛門ともども、伊左衛門や夕霧のことを心配している。
阿波の大尽【あわのだいじん】
夕霧のうわさを聞きつけて、一目逢いたいと阿波から大坂にやって来たという。田舎の金持ちを装い、廓でのふるまいも田舎者らしくなっているが、実は…。