頼朝の死 ヨリトモノシ

作品の概要

執筆者 / 寺田詩麻
演目名 頼朝の死
作者 真山青果
初演 1932(昭和7)年4月 東京歌舞伎座
概要 真山青果(まやませいか)ははじめ自然主義の小説家として出発したが、大正期から松竹に入り、新派の作者として多くの戯曲を書いた。大正後期以降、新歌舞伎の作品で地位を確立した。代表作として連作『元禄忠臣蔵』や、3部作『江戸城総攻』などがある。その魅力は、厳密な時代考証に基づきながら、華麗な長ぜりふによる対話で人物同士の葛藤を描くところにある。
本作は1919(大正8)年に初演された『傀儡船(くぐつぶね)』を改作したもので、昭和初期の新歌舞伎の作品として、青果作品の中でもよく上演されているもののひとつである。昭和30年代には三代目市川寿海、平成に入ってからは現・中村梅玉が当たり役として何度も頼家を演じてきた。『将軍頼家』の題で上演されたこともある。


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[左から]尼御台所政子(中村魁春)、将軍源頼家(中村梅玉) 平成22年10月新橋演舞場

●ページ公開日 平成28年4月28日
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