黒塚 クロヅカ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

老女岩手 実は 安達原の鬼女【ろうじょいわて じつは あだちがはらのきじょ】
奥州安達原の一軒家に一人で暮らす老婆。辛い孤独の人生を送るうち、あまりの悲しみと苦しさから世を呪い人を恨んで、とうとう人の道を外れてしまい、旅人を喰う鬼女となった。たまたま泊めた旅の僧祐慶に哀れな身の上を嘆くが、仏の道を説かれて救われると知り、歓喜する。しかし留守中に強力(ごうりき)が約束を破り、見るなと言った部屋を覗いたのを知って、鬼女の本性を現す。
阿闍梨祐慶【あじゃりゆうけい】
紀伊国(今の和歌山県)那智東光坊の高僧。二人の山伏と強力を供に修行の旅をしている最中、安達原で日が暮れてしまい、一軒のあばら家で暮らす老婆に一夜の宿を頼む。
大和坊・讃岐坊【やまとぼう・さぬきぼう】
祐慶の旅に同行している二人の山伏。
強力太郎吾【ごうりきたろうご】
祐慶一行の荷物持ち。老婆に決して覗くなと言われた部屋を好奇心から覗いてしまい、恐ろしい目に合う。