曽根崎心中 ソネザキシンジュウ

登場人物

人物関係図

人物相関図

主な登場人物

天満屋お初【てんまやおはつ】
大坂・堂島新地の天満屋の遊女。平野屋徳兵衛と夫婦になることを誓っている。純粋な心根から徳兵衛の不幸を見過ごすことができず、天満屋の床下に潜む徳兵衛とひそかに心情を確かめ合い、最後は曽根崎の森でともに死ぬことを選ぶ。
平野屋徳兵衛【ひらのやとくべえ】
醤油屋・平野屋の手代。叔父のもとで丁稚から働いており、信頼されて婿となる話が出たが、本人はお初がいるからと断った。しかし継母が勝手に縁談をすすめてしまい、苦労して結納金を取り返すが、今度はその金を親友と思っていた油屋九平次に騙しとられて商人としての面目を失い、死ぬしかないと思い詰める。
油屋九平次【あぶらやくへいじ】
油屋の主人。徳兵衛は彼のことを親友と思っていた。三日間の約束で徳兵衛から金を借りるが、最初から徳兵衛を騙すつもりで、生玉神社で徳兵衛を罵倒し、天満屋でもお初に徳兵衛の悪口を言う。
平野屋久右衛門【ひらのやきゅうえもん】
平野屋の主人で、徳兵衛には叔父にあたる。妻の姪と徳兵衛を結婚させて店を継がせることを考え、徳兵衛の継母に結納金も渡すが、その金がきっかけで徳兵衛が追いつめられることになる。実は徳兵衛とお初を結婚させてやるつもりで、そのために徳兵衛に勘当を言い渡したのだが、九平次のためにその心は無となってしまった。
天満屋惣兵衛【てんまやそうべえ】
天満屋の主人。お初を案じる温厚な人物。