与話情浮名横櫛 ヨワナサケウキナノヨコグシ

作品の概要

演目名 与話情浮名横櫛
作者 三代目瀬川如皐
初演 1853(嘉永6)年1月 江戸・中村座
概要 「お富与三郎(おとみよさぶろう)」「切られ与三(きられよさ)」などの通称で知られる、世話物の代表的演目のひとつ。江戸末期に活躍した長唄唄方・四代目芳村伊三郎の若いころの実体験を題材にして作られたといわれている。九幕十八場の長い芝居だが、現在では三幕目の「源氏店(げんじだな)」の場のみか、序幕の「木更津海岸見染」の場から上演されることが多い。源氏店は本来「玄冶店(げんやだな)」で、江戸幕府の三代将軍・徳川家光のお抱え医だった岡本玄冶の屋敷があったことからつけられた、現在の日本橋人形町の一部に実在した地名で、当時は妾宅が似合う粋な街だったとか。
過去の
公演データ