本朝廿四孝〜十種香・奥庭狐火 ホンチョウニジュウシコウ〜ジュシュコウ・オクニワキツネビ

作品の概要

執筆者 / 橋本弘毅
演目名 本朝廿四孝〜十種香・奥庭狐火
作者 近松半二・三好松洛・竹田因幡・竹田小出・竹田平七・竹本三郎兵衛(合作)
初演 人形浄瑠璃―1766(明和3)年1月 大坂・竹本座
歌舞伎―1766(明和3)年5月 大坂・中の芝居
概要 全五段からなる浄瑠璃作品。戦国時代の設定で、武田信玄と長尾(上杉)謙信の対立を軸に、斉藤道三の野望や直江山城之助(山城守)、山本勘助の活躍を描いたストーリーとなっており、史実や伝承とはかけ離れている。全段通すとかなり入り組んだ話になることもあって、歌舞伎では謙信の娘・八重垣姫の情熱的な恋愛模様を描いた四段目「十種香(じゅしゅこう)」「奥庭狐火(おくにわきつねび)」の場がよく上演される。八重垣姫はお姫様の役の中でも特に難しいとされる「三姫」のひとつに数えられている。

同じ武田家・長尾家の対立を描いた先行作として「輝虎配膳(てるとらはいぜん)」の場で知られる『信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)』があり、これを下敷きに書かれた作品とされている。


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八重垣姫(坂東玉三郎) 平成20年10月歌舞伎座
過去の
公演データ