壇浦兜軍記~阿古屋 ダンノウラカブトグンキ~アコヤ

作品の概要

執筆者 / 飯塚美砂
演目名 壇浦兜軍記~阿古屋
作者 文耕堂、長谷川千四
初演 1732(享保17)年9月 京 万太夫座
概要 1732(享保17)年9月、大坂の竹本座で上演された人形浄瑠璃で、すぐさま歌舞伎でも上演された。全五段ある作品であるが、現在上演されるのは三段目の「阿古屋」(「阿古屋の琴責」「琴責」)だけである。阿古屋に扮する女方が、実際に舞台で三曲(琴、三味線、胡弓)を弾きこなし、その音に乗せて阿古屋という女性の複雑な心を表現することを求められる至難の演目。
1997(平成9)年の、中村歌右衛門監修による国立劇場公演では、「二人景清と阿古屋琴責」のサブタイトルを付けた通し上演が行われている。この公演で歌右衛門の監修を受けて、初役で阿古屋をつとめた坂東玉三郎は、のちに再演を重ねた。2015(平成27)年10月歌舞伎座で上演された玉三郎の舞台は、シネマ歌舞伎として2017(平成29)年1月に公開。


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[左から]遊君阿古屋(坂東玉三郎)、秩父庄司重忠(中村梅玉)、岩永左衛門致連(中村勘九郎) 平成14年4月歌舞伎座

●ページ公開日 平成28年12月27日
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