登場人物
人物関係図
主な登場人物
- 菊地半九郎【きくちはんくろう】
- 三代将軍・徳川家光の上洛に同行してきた、一途で純情な若い侍。親友の坂田市之助に付き合って祗園に遊びに来てお染に出会い、揚げ詰めにしている。
- お染【おそめ】
- 祗園の妓楼・若松屋の遊女。まだ初心な店出しの日にたまたま客となった半九郎に優しくされ、半九郎と愛し合う仲になった。
- 坂田市之助【さかたいちのすけ】
- 半九郎の朋輩で親友。お花と馴染になっている。遊び慣れているため、お染のために刀まで売ろうとまで思い詰めている半九郎に冷静に意見する。
- 坂田源三郎【さかたげんざぶろう】
- 市之助の弟。直情的な若者で、兄が毎晩のように遊び歩くのは半九郎のせいと思い込んでいる。
- お花【おはな】
- お染の先輩の遊女。兄を連れ戻しに座敷まで押しかけてきた源三郎にも動ぜず対応する。
- 与兵衛【よへえ】
- お染の父。お染を二百両の金と引き換えに勤めに出したが、お染の身を案じている。