登場人物
人物関係図
主な登場人物
- 木下川与右衛門 実は 久保田金五郎【きねがわよえもん じつは くぼたきんごろう】
- 色悪と呼ばれる役柄の代表的な役。二枚目で色事に長けるが、女を裏切る冷酷な悪人。かつては久保田金五郎という侍で、菊という女性と不義密通し、その夫の助(すけ)を草刈鎌で殺害し、与右衛門と名を変えて逃げのびた。十数年後、そうとは知らずに助と菊の娘・かさねと深い仲になる。
- かさね【かさね】
- 絹川家の養女で、養父はお預かりの「撫子の茶入」を紛失し謹慎中。結城家に奥女中として仕えている。遺書を残して行方知れずとなった与右衛門を追いかけ、木下川堤(きねがわづつみ)で再会。しかし突然容貌が大きく変わってしまう。漢字で書くと「累」、重なる因果を象徴する名だ。