毛抜 ケヌキ

作品の概要

執筆者 / 寺田詩麻
演目名 毛抜
作者 安田蛙文、中田万助
初演 1742(寛保2)年1月大坂佐渡嶋座
概要 歌舞伎十八番は、江戸時代後期の名優七代目市川團十郎が、市川家の芸の「荒事」を演じる代表的な十八作品を選んだもの。『毛抜』は1742(寛保2)年1月、大坂佐渡嶋(さどしま)座で、二代目市川團十郎らにより初演された『雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)』の一幕が独立したもの。同作には、同じく歌舞伎十八番に数えられる『鳴神』と『不動』の場面もある。江戸時代末期以降上演が途絶えていたが、1909(明治42)年、二代目市川左團次が岡鬼太郎(おかおにたろう)の台本により復活上演してから、古風でおおらかな筋の面白さも好まれて、たびたび上演されている。


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[左から]家老秦民部(河原崎権十郎)、小野左衛門息女錦の前(坂東亀寿)、粂寺弾正(市川團十郎)、小野左衛門春道(大谷友右衛門)、小野春風(市川高麗蔵)、家老八剣玄蕃(市川團蔵) 平成17年4月歌舞伎座
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