冥途の飛脚~梅川忠兵衛 メイドノヒキャク~ウメガワチュウベエ

作品の概要

執筆者 / 水落潔
演目名 冥途の飛脚~梅川忠兵衛
作者 近松門左衛門
初演 人形浄瑠璃―1711(正徳元)年 大坂・竹本座
歌舞伎―『恋飛脚大和往来』に改作して1796(寛政8)年 大坂・角の芝居
概要 『冥途の飛脚』は三巻の世話物。実説は不詳だが、1710(宝永7)年に亀屋の養子忠兵衛が盗んだ金で新町の遊女梅川を身請けして逃亡、大和で捕えられた事件があったようで、『冥途の飛脚』以前にも歌舞伎や浄瑠璃の素材になっている。巷説によると忠兵衛は千日の刑場で処刑され、梅川は再び廓に戻されたが後に出家し忠兵衛の菩提を弔ったという。
近松の原作は人形浄瑠璃として初演された後改作が重ねられ、人物も情景も変わって現在の形になっている。あらすじはわかりやすく原作を中心にした。改作の変遷、歌舞伎の演出については観劇+で紹介している。

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[左から]亀屋忠兵衛(坂田藤十郎)、丹波屋八右衛門(坂東三津五郎) 平成19年10月歌舞伎座
過去の
公演データ